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樋野 興夫先生

第89回 弾力性に富む 〜 洞察と識見のひらめき 〜


新渡戸稲造記念センターに 赴いた。 その後、新聞記者の取材を受けた。 『新型コロナで さまざまなイベントが中止になっています。―― 最近の心配事は、このような自粛、外出もできない、などによって、「コロナうつ」などと 言われるような 精神的な負担が増えているように みえることです。 それは、がんという 正体の分からない相手と 向き合うこととも 通じるのではないかと 感じました。 樋野先生が新型コロナについてお話しされている、以下の記事は拝読しました。https://www.christianpress.jp/covid-19-hino-okio/ そこで、感染症対策というよりも この見えない相手と どう付き合うべきか、という視点から、樋野先生の「処方箋」を うかがうことはできませんでしょうか。』と、大変誠実な、心深い 質問を受けた。 筆者は、環境発がんの問題例 (アスベスト etc) を示し、「真の発がん研究者」は、「先楽後憂ではなく、先憂後楽であるべき」と、しかし、「過度な自粛ムード vs 軽度な自粛ムード」の違い。 勝海舟は、最悪を考えて、準備しながら、『世間の騒擾に一喜一憂せず「綽々たる余裕」』で「過度な不安」の風貌を示さず 最善を尽くした であろう!と これが、「真のリーダーですね!」と、さらに「偉大なる お節介 vs 余計なる お節介」、「名詞でなく 形容詞の世界ですね!」、『大切なことは、「常識的」に』を さりげなく 答えた。 まさに、今、「純度の高い専門性 と 社会的包容力」の 試金石の時であろう!

基本理念は、下記の4項目である。

   1.幅の広さ

   2.弾力性に富む

   3.洞察と識見のひらめき

   4.示唆的な学風

今回、コロナショックで、読書の時間が与えられ、「新渡戸稲造の言葉の処方箋」を、復習した。

 1)発心を忘れずに 継続 『修養』

 2)やり通す教育の 必要性 『読書と人生』

 3)小さな職務に 忠実であれ 『人生読本』

 4)親切とは 行動すること 『世渡りの道』

 5)相手に 得意なことを語らせる 『新渡戸博士追悼集』

 6)有事のときの 素人の良さ 『内観外望』

 7)いろいろな意見に 耳を傾けたい 『新渡戸博士追悼集』

 8)試練は 力を賦与する 『偉人群像』

 9)読書は 人間をつくるもの 『読書と人生』

10)永遠の生命をもつ 本を読め 『人生読本』

「真の国際人として」の新渡戸稲造の10か条でもある。 


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