2024年11月21日 『順天堂大学』―>『新渡戸稲造記念センター』から『東京女子大学』の理事会に向かった。 大変有意義な時となった。 今年(2024年)は【新渡戸稲造記念センター】設立(2019年4月)5周年でもある。
筆者は、癌研部長時代、今は亡き原田明夫(1939-2017:元検事総長・東京女子大学前理事長)と、2000年『新渡戸稲造(1862〜1933)武士道100周年記念シンポ』(国連大学) & 2002年『新渡戸稲造生誕140年』(伊香保温泉) & 2003年『新渡戸稲造没後70年』(札幌)を企画する機会が与えられた。 順天堂大学教授に就任した2004年には、国連大学で『新渡戸稲造5000円札さようならシンポ』を一緒に開催して頂いたことが 走馬灯のように駆け巡ってくる。
2017年の敬老の日(9月18日)は、『伊香保温泉 福一』での『がん哲学外来 伊香保シンポジウム』に赴いた。 基調講演『原田明夫氏追悼記念 〜 今、ふたたび 伊香保温泉 〜』の機会が与えられた。 翌日の早朝、伊香保温泉街を散歩した。『365の石段』(添付)を登りながら、1897年、日本が誇る国際人・新渡戸稲造が保養した旅館を静思し、新渡戸稲造が伊香保温泉の保養中に『農業本論』(日本初の農学博士取得)を書いたことを、想い出したものである。
一番の思い出は、原田明夫氏と 月1回『21世紀の知的協力委員会』を開催したことである。 新渡戸稲造が国際連盟事務次長時代(1920〜1926)に設立したのが『知的協力委員会』である。【世界中の叡智を集めて設立した『知的協力委員会』には 哲学者のベルグソン(1859-1941)や 物理学者のアインシュタイン(1879-1955)、キュリー夫人(1867-1934)らが委員として参加し 各国の利害調整にあたった。『知的協力委員会の後身がユネスコ』】である。
女子教育に 大いなる理解を示した新渡戸稲造(東京女子大学初代学長)が、河井道(1877-1953;恵泉女学園創立者)、津田梅子(1864-1929;女子英學塾創立者)、安井てつ(1870-1945;東京女子大学第2代学長)を 援護した三人に共通するのは、『種を蒔く人になりなさい』の実践であろう! 『もしかすると、この時のためであるかもしれない』(エステル記4章14節)を実感する日々である。
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