第153回 『楕円形の心:「人間的な責任」〜 役割意識と使命感 〜』 を拝読された患者さんから 「先生と3人の学生たちとの『樋野動物園』について 対話する楽しそうな姿が浮かび、心がホッコリしました。 患者に寄り添ってくださる医療者が 増えることは、患者にとって 喜ばしいことです。」との激励のメッセージと写真が 送られて来た(添付)。 大いに感激した。
新渡戸稲造(1862-1933)は、1932年8月 軽井沢夏期大学で 中学校教員のために カーライルの『サーター・リザータス』(衣装哲学)の5日間連続講義を行ったと 若き日に聞いたものである。「他人を 不愉快にしないようにして 自分が 世の中を 暮らすにはどうするか。 その遣り方が 礼だと思う」と語っている。「Sociality(社交性)の必要性」である。「楽園を想起させよ!」(新渡戸稲造)。 まさに「自分自身を超えた者」になる 訓練であろう。
『アスベスト・中皮腫外来と検診』の原稿校正が 送られて来た。「筆者は,癌研から 順天堂大学に赴任し(2003 年),2005 年 クボタショックの年、順天堂医院で『アスベスト・中皮腫外来』を開設する機会が与えられた。 15 年の歳月が過ぎた」と、『はじめに』に記述した。 そして、2008年に『がん哲学外来』を 開設することになった。 本当に 人生は 不思議な連続性である。
今日は、病理組織診断の業務を終えて、筆者が顧問を務める『21世紀のエステル会』のメンバーと「東久留米ジョナサン」で、シンポジウムに関する 打ち合わせである。
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