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執筆者の写真樋野 興夫先生

第108回 「さりげないけど パンチ力ある言葉」 〜『言葉の院外処方箋』〜

 筆者が、オーガナイザーを務める 大学院博士課程講義「Unit 2 腫瘍医学コース」の ビデオ収録に赴いた。 到達目標は「腫瘍学の系統講義と それに関連した演習・実習により がん研究の基礎から臨床まで 一通りの知識について理解を深める。」である。 筆者は、タイトル『イントロダクション 「オーバービュー・がん研究の歴史(分子生物学、ウイルス発がん、動物モデルなど)」を キーワード「山極勝三郎・吉田富三・Knudson」を用いて講義した。 続いて、タイトル「がん研究の最前線:社会とのつながり(家族性腫瘍に対するコンサルテーションなど)」を、「がん哲学・遺伝性がん・環境発がん」の キーワードで、講義を行った。 教室は、聴講者ゼロの「空っぽの器」であった。 質疑応答が出来る対面授業が懐かしい。 真の教育とは、生徒の「風貌を診て 心まで診る」ものであろうと 痛感するコロナ時代である。

{ようやく『教会でも がん哲学外来カフェを始めよう』を手に入れることができました。 丈夫な「空っぽの器」・・さりげないけど パンチ力ある言葉 をいただきました!}との 感動的なメールを頂いた。 筆者が「新渡戸稲造記念センター 長」を務める「新渡戸記念中野総合病院」のHPに連載されている『言葉の院外処方箋』に 関心を持たれた出版関係者が 面談に来られた。 大変有意義な ひと時であった。 何時か『言葉の院外処方箋』をまとめた 一冊の本が発行される予感がした。 本当に実現すれば「医療の協働体」のモデルとなり、初代理事長を務めた新渡戸稲造 (1862-1933)の意思の継承ともなり、「新渡戸稲造記念センター in 新渡戸記念中野総合病院」の歴史的快挙となろう!

日曜日の午後は、定例の『東久留米がん哲学外来・カフェ』である。 個人面談、また取材の予定も入っているようである。 2008年からスタートし、早 12年が過ぎた。 『東久留米がん哲学外来・カフェ』の後は、『読書会』である。2007年から 新渡戸稲造 著『武士道』と内村鑑三 著『代表的日本人』を交互に 音読会を行っている。 それぞれ3巡目である。 同じ箇所でも、その都度、新しい学びが与えられている。 不思議である。 これが「読書の継続」の意義であろう! 今回の読書本は、内村鑑三 著『代表的日本人』である。

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