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執筆者の写真樋野 興夫先生

第114回 「歴史に学ぶ」 〜 「良き師との邂逅、純度の高い専門性」 〜

 東京都中野区東中野での講演会(中野ひだまりクリニック 主催)に赴いた。 会場は、熱心な真摯な市民、医療者で、大いに感激した。 多数の質問もあり本当に 充実した ひと時であった。 『社会教育の場所としての哲学堂』の中野区に ふさわしい講演会であった。 まさに、「賢者は歴史に学ぶ」の言葉が、鮮明に蘇ってきた。 早速、今月末 中野区友愛クラブ連合会女性部会主催の講演会を依頼された(添付)。 川崎市の関東労災病院の看護師長も参加され、「関東労災病院」でも、いつか、「がん哲学外来・カフェ by 看護師長 」が、開催される予感がする。 「医療の隙間を埋める看護師」の時代的出番であろう!

その後、筆者は、新幹線で、第79回日本癌学会学術総会『がんの実像を見つめて共に歩む』(広島大学教授 安井弥 学術会長、広島に於いて)に向かった。 筆者は『日本癌学会奨励賞受賞講演』の座長を 森正樹 先生(九州大学医学部教授)と仰せつかった。 『日本癌学会奨励賞』とは、『がん研究の進歩に寄与すること顕著なる研究を発表し、なお将来の発展を期待しえるもの(40歳未満)に対し授与する。』と謳われている。 今回は、10名の受賞者の素晴らしい発表であった。 筆者は、「良き師との邂逅、純度の高い専門性」を『閉会の挨拶』で述べた。 今回のプログラムを拝見したら、筆者は、癌研時代 1986年度日本癌学会奨励賞『B型肝炎ウイルスによるヒト肝発癌機構の分子生物学的研究』を授与されていた。 懐かしい想い出である。 それが、順天堂大学時代 2018年長輿又郎賞『環境発がんから臨床応用に至る広範ながん研究』に発展していった。 「不連続の連続」である。 世界は、コロナ時代から、「New normal(新しい生活様式)」へと展開されることであろう!





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