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執筆者の写真樋野 興夫先生

第122回 「Union is Power」(協調・協力こそが力なり)〜 コロナ時代の学び 〜

 2020年度前期の順天堂大学保健医療学部(理学療法学科・診療放射線学科)での 「病理学概論」&「がん医療科学」のZoom授業評価結果(回答数:2455)が、送られてきた。


1) 授業内容はよく理解できましたか。

2)教材・教具(教科書、板書、プリント、ビデオ等)は授業の理解に役立ちましたか。

3)授業に対する教員の熱意が感じられましたか。

4)授業内容を理解する準備(予習、復習等)をして授業を受けましたか。

5)意欲的に授業に参加しましたか。

6)授業は総合的に判断して満足できるものでしたか。


評価平均は5:00点満点中、4.82点の高得点とのことである。 90%以上の生徒が5点とのことである。 驚きである。 通常、筆者の対面授業では、半分以上が、睡魔に襲われるのに比して、Zoom授業では、誰も寝ずに、評価の違いを痛感した。 何故であろうか!?これこそ、コロナ時代の貴重な 学びでなかろうか!


今日(2020年11月28日)は、「お寺」での『「がん哲学外来 こどもメデイカルカフェ みとら」オープン記念講演会』に招待された(添付)。「小児がん体験者のカフェ」で、「がんのお子さん、ごきょうだい、お父さん、お母さん そのご家族を支える方のカフェです。今の悩みや 将来の夢を語り合いましょう。」と謳われている。また、「折り紙祈り鶴を つくりましょう」とのことである。 先日(2020年11月26日)の「教会」に続いての、「お寺」での講演である。


「がん哲学」は、「生物学の法則と人間学の法則」を合わせたものである。 人は誰でも役割を持って生まれている。 それに気づき 役割を果たすことを 人生から期待されている。 人生“に”期待するのではなく、人生“から”期待されている。 人生は与えられた贈物だから 自分の所有物ではない。 それを自分が生きている間に より良いものにして 次の世代に贈る。 自分よりも困った人のための場を作る。 現代は、本当の人間関係というか、心の慰めというか、ちょっと行ける場所が 少ない! そういう意味では 日本では「教会 & お寺」が場を作ると、良いのではなかろうか! ただお茶を出すだけである。 まさに、『教会でも、お寺でも がん哲学外来を始めよう!』の時代的到来である! 『「Union is Power」(協調・協力こそが力なり)(新渡戸稲造)』の実践でもあろう。


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