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執筆者の写真樋野 興夫先生

第125回 「確かな学びと 豊かな感性を育む」 〜 「役に立つーー>喜び」 〜

 昨日(2020年12月17日)文京区立 林町小学校の体育館での、6年生全員を対象にした授業『がん教育』に赴いた。 生徒の真摯な姿、純粋なレベルの高い質問には、大いに感動した。 『一人一人の子どもを大切にし、確かな学びと 豊かな感性を育む教育の創造と展開を目指します。』と 校長室に飾られていた学校の理念には、心打たれた。 『サンデー毎日 12月20日号』の記事の中の『コロナの時代を生きる5か条』もさりげなく語った(添付)。


筆者は、第75回『がん哲学外来メデイカル・カフェ@よどばし』に向かった(コロナ時代は、対面とZoom参加のハイブリット)(添付)。「3密」を避けて、広い会場で、まず、『365日の紙飛行機』を歌い、その後、参加者の多数の質問を受けた。


1) 5年以上通った病院を変えたいと思っています。 先生とのコミュニケーションがうまく 取れません。 病院を変えるには、どのように切り出せば良いでしょうか。

2) 新渡戸稲造、内村鑑三が 時代の中で 大役を果たせた理由は どこにあったのですか?

3) 会社でも学校でも、指導者にあるべき心得があるとすれば、どんなことだと思われます か?

4) 今の日本に必要とされることは 何だと思われますか?

5) いつの時代でも、どこにでもある不条理は、どのように受け止めるべきなのでしょう か?

6) 対話について

 a.対話の定義を教えてください。

 b.良い対話をするために、普段の生活の中で心がけるべきことは何ですか。

 c.相手の話を聞くとき、どうしても自分の体験や自分の考え方に引っ張られてしまうこと

  があります。 どうしたら、相手の世界を相手と同じように感じることができるでしょ

  うか。 またそのための練習方法はありますか。

 d.カフェなど対話の場で話している時、性格や生活環境の違いからくる意見の違いがある

  と思います。 受け入れられる「違い」と、受け入れられない「違い」があると思いま

  すが、その差は何でしょうか。

 e.受け入れられないと感じた「違い」について、それをプラスのこととして 自分の中に取

  り入れることができるでしょうか。

7) 読書について

 読んだことを忘れないために、記録したいと考えています。 心に残ったフレーズなどを

 手帳にメモしたりしていますが、他にどんな方法があるか 知りたいと思って質問をしま

 した。

8) 樋野先生は小さいときに、お父さんは船乗りで、ほとんど家にいなくて、「いうことき

 かず」だったらしいですが、何がきっかけで、今のような別人に変わられたのですか?

9) 最近、癌になる方が確かに増えています。そのような方々に、余計なおせっかいではな

 く、偉大なおせっかいをもって 寄り添えたらと思いますが、癌になる方々も 多種多様な

 性格の方々がおられると思います。 しかし、癌になると抱く感情や感覚というものは大

 体同じなのでしょうか。 人によってかなり違う場合、そのような性格に即した寄り添い

 方が 必要と思いますが、そのような方々の性格を 見抜くよい方法、接し方などが あるの

 でしょうか。


などなど20を超える切実な質問であった。 筆者は、出来る範囲で、一生懸命 全力尽くして答えた。 クリスマス会を兼ねて『赤鼻のトナカイ』を歌って終えた。 まさに「役に立つーー>喜び」である。 終了後、「ゴリラ🦍」様達と、歴史的な会議で、2020年12月6日の『上野動物園の旅』の冊子化が決定された。 発行(「樋野動物園出版局」)が楽しみである。



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