『柏がん哲学外来』(柏地域医療連携センターに於いて)に赴いた。「明日早めに お部屋を暖めて お待ちしております。」とのセンターの職員の温かい配慮には、ただただ感謝である。 3組の個人面談を終え、スタッフの皆様と有意義な昼食の時を持った。 人生の貴重な繋がりである。 その後、順天堂大学に寄り、『新渡戸稲造記念センター in 新渡戸記念中野総合病院』に向かった。 理事長・病院長、看護部長と病棟のロビーで、偶然にお逢いした。 医療者としての真摯な誠実な働きに 大いに感動した。
新渡戸稲造記念センターの筆者の机の上に、出版社から送られて来た『週刊現代』(2020年12月26日号)が置いてあった。 特集『残り10年、人生をどう うまくまとめるか』に、筆者のコメント {順天堂大学名誉教授の樋野興夫氏が言う。 「私が病理医として 何百という遺体を見てきた中で、痛感したのは『死に方は自分では選べない』ということです。 運命というものを感じると、『死についてあれこれ思い悩んでも 仕方がない』と思うようになりました。 思い煩う時間が増えていると感じたら、手っ取り早いのは1日1時間、時間を決めて本を読むようにする。 それが難しければ、とりあえず靴を履いて散歩に出かける。 悩み自体は消せなくても、他に目的を作って、頭の中での優先順位を下げる ことはできるわけです」―― 時には厄介な問題には深入りせず、迂回するのが最善のこともあるのだ。」}が 記載されていた。 先日の『サンデー毎日』(2020年12月20日号)の記事『コロナの時代のがん哲学』に続いてである。 時代の流れを痛感する年末である。
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