コロナ時代、ナイチンゲール(1820−1910)が浮かんで来た。 ナイチンゲールについては、『イギリスの看護婦、近代看護教育の母。「クリミアの天使」と称されておりクルミア戦争(1853−1856)での敵・味方の分け隔てない負傷兵たちへの献身。 国際看護師の日(5月12日)は彼女の誕生日である。 聖トーマス病院に付属してナイチンゲール看護学校を設立(1860年)』と紹介されている。
『「ナイチンゲールの現代的意義」を述べよ!』との宿題に、今週(2021年2月8日)「がんサポートナース」代表:片岡幸子 氏から、『ナイチンゲールは、当時、中々言語化されなかった看護を言葉にして、「看護覚え書」を書きました。--- ナイチンゲールは、看護という仕事は、怪我をした人や、病気になった人に、単に薬を与えるのでななく、その人の自然治癒力が 発動しやすいように、生活のあらゆる側面を通して援助し、生きる力を引き出す ことだと言っています。--- 最近まで、日本の看護は、その活動の場が病院中心となり、医師の指示のもと、治療や処置の介助をするイメージに変わっていきました。 しかし、高齢社会、そして、このコロナ禍を迎え、今こそ、医療のすき間、心のすき間に寄り添う看護、いわゆるナイチンゲールが示した看護観を持った看護師が 必要となっていると実感しています。」との 真摯な 誠実な 回答が寄せられた。 大いに感動した。 まさに、「向き合い、共に 人生を豊かにできる 働き方」の実践であろう。
「人は 有為の人物に接するほどに 練磨され、より進展するものである。」&「他人を尊敬することから生じる謙譲・慇懃の心は 礼の根本をなす」は医療の原点ではなかろうか! 筆者はアメリカ留学時代「遺伝性がんの父:Knudson (1922−2016)」から、「本は一つであり、本は多岐に分かれる。末梢の一つ一つを追いかけていっても 本を見失えばいたずらに疲れるばかり、根本に眼を据える 必要がある」との科学精神を学んだものである。 「情熱的に夢見て、理性的に考える」訓練の日々である。
Comments