top of page
検索
執筆者の写真樋野 興夫先生

第138回 「隙間をつなぐ」 〜 利他的で ジョイフルな人物 〜

今週(2021年3月17日)、福井放送のラジオ講座『いきいきセミナー』収録に東京のスタジオに赴いた。 筆者は、「隙間をつなぐ」&「病気であっても 病人でない社会をつくる」&「因幡の白兎の物語の現代的意義」、また、『「他人の苦痛に対する思いやり」は、「医学、医療の根本である」』と語った。 「人類が目指すのは楕円形で、同心円ではない。 同心円は 仲良しグループで、3年後にはがん化する。 嫌な人間、違う人間の存在を認めよ というのが楕円形の心」と説明した。 これは、『内村鑑三(1861-1930)の「真理は円形にあらず、楕円形である。 一個の中心の周囲に描かるべきものにあらずして、二個の中心に描かれべきものである。 人は何事によらず、円満と称して円形を要求するが、天然は人の要求に応ぜずして 楕円形を探るは不思議である。」からの学びである』と述べた。


「がん」の「起源」と「進展」を学ぶことは、ある意味では 人生の意義と目的の「静思」へと導くものと考える。 『正常細胞は 使命を自覚して 任務を確実に果たす。 がんは 真の目標を見失った細胞集団。 がんに もう一度役割、使命を返すとおとなしくなる。 これが がんの良性化、リハビリテーション。 医療者には 二つの使命がある。「学問的、科学的な責任」で、病気を診断・治癒する。これは学者的な面。そして、「人間的な責任」で手をさしのべる。 これが患者と 温かい人間としての関係。』と さりげなく伝えた。 「本物の強さ & ブレない人物 = 賢明なリーダー と イニシアチブ」の存在は、時代的要請であろう!


筆者は、『偉大なるお節介症候群認定証 〜 3か条:1)ひまげな風貌 2)偉大なるお節介 3)速効性と英断』を与えている。 『利己的で ハッピーな人よりも 利他的で ジョイフルな人の方が 人生は輝きます。 いい人生は、最後の5年間で決まる。 どんな人生であっても、人は最後に「死という大切な仕事」が残っています。人間は、存在自体に 価値があるから、人を非難したり、評価しては ならんということです。 個性を引き出されると、自分は人のために 何かをやるようになります。』の学びの日々である。 『人生一路』(歌手:美空ひばり 作詞:石本美由紀 作曲:かとう哲也)の、「一度決めたら 二度とは変えぬ これが自分の生きる道 ――」が、鮮明に蘇ってきた。 今週、『ほっとけ 気にするな』(歌:田島令子 作詞:樋野興夫 作曲:鈴木穂波)が収められているCDが送られてきた(添付)。 大いに感動した。 是非、聴いてみてください。



閲覧数:38回0件のコメント

Comentários


bottom of page