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執筆者の写真樋野 興夫先生

第139回 物事が行き詰まる 〜 乗り越える 〜

2021年3月24日、2016年11月に、埼玉医科大学総合医療センターで開設された『小江戸 がん哲学外来』(ブレストケア科)に赴いた。その後、『矢内原忠雄記念 本郷通りカフェ』での『Clubhouse』に出演した。共に有意義な時であった。 3月25日は、第78回『がん哲学外来 メデイカル・カフェ@よどばし』に参加した。 下記の多数の質問が寄せられた。


<がん関係>

①がんの免疫療法というのをよく耳にします。体への負担が少なく治療ができるということですが、どういう癌に(またはステージや年齢など)有効でしょうか。

②免疫療法に、副作用などはあるでしょうか。また、どのくらいの期間治療が必要でしょうか。

③人生は何年生きたかではなく、その質であると先生に教えられました。 しかしまた、質の高い人生を生きた方が、もっと長く生きてくださって、その生き方を

見たかったと思わざるを得ない時があります。

④抗がん剤の副作用がありますが、副作用は我慢するしかないのでしょうか。

⑤テロメア(染色体の末端構造)の長さは、個人差があり、老化だけではなく、寿命やガンにも関係し、幼少期に大きなストレスを感じると、テロメアが短くな

り、また、大人になってからの、病気のなりやすさや、老化が始まる時期も関係するという論文があるらしいです。どう思われるでしょう。

⑥癌の治療には、抗がん剤治療、放射線治療、免疫療法などを聞きますが、他にも治療法があるのでしょうか。

⑦昨今様々なところで人工知能やスーパーコンピューターが使われていますが、癌治療や診断などにも使われているのでしょうか。

⑧以前に、焦げを食べると癌になりやすいと聞きます。最近、奥さんがマーガリンは体に悪いとバターに変えようとしています。今の時代、食物に神経を使うと生

活できないように思いますが、食物によってやはり癌になりやすいというような事があるのでしょうか。

⑨幼少期に、過度なストレスがあると、脳に深刻な影響があり、その後、健康被害が出やすいと、聞いたことがありますが、ストレスはやはり癌に関係するでしょ

うか。

⑩癌の予防、早期発見のために、日ごろから心掛けるべきことを幾つか教えて頂けないでしょうか。

<人間関係>

⑪新しい環境、新しい人間関係にすぐなじめず、不安になる友人に何かよいアドバイスはないでしょうか。

⑫自分の欠点はいくらでも見つけられますが、自分の良いところはどうやって知ることができると思いますか?

⑬家族関係のこじれている人が多い現代。どんなことから始めたら改善できるでしょうか?

<新型コロナウィルス、健康>

⑭病気にしろ、コロナにしろ、先が見えない不安というものには、どのように対処したらよいと思われますか。

⑮高齢者や持病のある者は益々引籠り、若者や元気な者は無症状も多く出歩き、世代や健康の格差が更に広がっているように思えますが、それを縮めるにはどうし

たらよいと思われますか。

⑯心臓などの筋肉を鍛えるには、有酸素運動が良いと聞いたことがありますが、老化に向かって、先生が心掛けておられる健康対策はどのようなものがあります

か。

<試練、試み>

⑰突然、大切な家族や友人が死を迎えた時、どんな受け止め方ができるでしょうか?

⑱物事が行き詰まる時、先生はどうやって乗り越えておられますか?

<がん哲学外来>

⑲オンラインでメディカルカフェをされている所があるでしょうか。 反響はどうでしょう。

⑳コロナ禍の中での、メディカルカフェの使命、展望についてどう思われますか。

㉑周囲におられる医療現場の方々に向けた、樋野先生の取り組みが生かされている場はどこかすでにありますか?

<その他>

㉒机の上に、書類やコピーや、調べものを書いたメモなど、捨てられない書類が山積みで、なかなか片付きません。 そして子供がいると、学校や習い事の連絡な

ど煩雑で、忙しさに追われています。整理というもののコツは?

㉓クリスチャンホームが夢でも、若い男性クリスチャンが圧倒的に少ないから、可能性が低いです。

㉔子供の時、もしくは若いときに、もっとやっておけば良かったと思うことは何でしょう?

㉕先生の好きなテレビ番組や動画、コミックなどはありますか?

㉖先生は何ヵ国、外国に行かれたことはありますか? 結構日本の好きな外国人が多いようですが、外から見た日本、日本人はどのように感じられるでしょう。

㉗先生は新渡戸稲造などの本を中心によく読まれておられますが、読書については、「広く浅く」よりは、「狭く深い」方がよいでしょうか。

㉘先生は、田舎で育たれ、都会で働かれて、今の樋野先生になられたように思いますが、もしその逆であったならどうなってたと思われますか?


筆者は、全力を尽くして、全質問に答えた。 「格調高いお話を ありがとうございました!」 との励ましのメールを頂いた。 本当に、貴重な機会が与えられた。



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