2021年5月18日 定例の武蔵野赤十字病院 臨床研究倫理審査委員会に赴いた。 病院の事務局の皆様の緻密な準備と誠実な働きには、ただただ感服した。 2021年5月19日は、 順天堂大学 保健医療学部 診療放射線学科で『病理学概論』と『がん医療学科』の2コマのハイブリッド授業に行った。 『病理学概論』では、教科書『カラーで学べる病理学』(NOUVELLE HIROKAWA発行)を使用しながら、「細胞・組織とその障害」、「再生と修復」の講義を行った。 『がん医療学科』では、『楕円形のこころ 〜 がん哲学エッセンス 〜』(春秋社発行)(添付)の『第2話「がん哲学を考える」:「あなたの細胞」、「がんは賢い」、「がんの姿」、「がん哲学の誕生」、「がん哲学外来」の使命 1)悩みを「解消」する 2)人生の意味を確認する 3)自分以外に目を向ける 4)顔つきを変える』を 音読しながら進めた。 共に、学生から多くの真摯な質問があり、大いに感動した。 「教育の本質」を痛感する日々である(下記)。
2021年5月20日東京女子大学の理事会に出席した。 現在、全国のどの大学でも「入学志望者・入学者の低下、偏差値の低下、社会のブランドイメージの低下」が 危惧されている。 『「専門性」と「発信力」を持った教養人の育成』は、大学に限らず どの分野でにおいても 大きな課題である!。 新渡戸記念中野総合病院での 理事長、病院長、副院長、看護部長、検査科部長、事務局を交えての定例の音読会『武士道』(新渡戸稲造著、矢内原忠雄訳)に向かった。 今回は、第10章「武士の教育および訓練」であった。 「教育に於いて守るべき第一の点は品性を建つるにあり」と記述されている。 筆者の若き日からの読書遍歴は、「内村鑑三(1861-1930)・新渡戸稲造(1862-1933)・南原繁(1889-1974)・矢内原忠雄(1893-1961)」である。 内村鑑三は『成功の秘訣』10箇条の中で、人生の目的は「品性を完成するに在り」と言っている。 内村鑑三は、また、誰もが後世に残すことができる最大の遺物は「勇ましい高尚な生涯」である とも述べている。 1860年代遣米使節団 {(勝海舟1823-1899)らがいた} は、ニューヨークのブロードウエイを行進した。 彼らの行進を見物した詩人ホイットマン(1819-1892)は、印象を「考え深げな黙想と 真摯な魂 と 輝く目」と表現している。 この風貌こそ、現代に求められる「品性」ではなかろうか。 「時代を動かすリーダーの清々しい胆力」としての「人間の知恵と洞察とともに、自由にして勇気ある行動」(南原繁著の「新渡戸稲造先生」より)の文章が 鮮明に思い出される今日この頃である。
「教育の本質」の3か条
1. 学問より実行(専門性)
2. 意志は人なり(発信力)
3. 清々しい胆力(品性)
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