NHKテレビを観られた方から、2021年7月1日の早朝「出ておられました。 証拠写真を添付いたします。」と 立花隆氏(1940-2021)との写真が送られて来た(添付)。「先生、お若い!! 今も昔も素敵ですね」とのユーモア溢れるコメントも頂いた。 立花隆 氏との対話『がん哲学 〜 立花隆氏との対話〜』(to be出版;2009年、DITEX版;2011年)(添付)が、鮮明に想い出された。
2021年7月1日 午前中は、ルーテル学院大学でのZoom講義『総合人間学』 (10:20〜12:00)に赴いた。『楕円形のこころ』(春秋社 発行)を教科書に用いて、今回は、第二話『がん哲学を考える』から
1)がん哲学の誕生
2)「がん哲学外来」の使命
悩みを「解消」する
人生の意味を確認する
自分以外に目を向ける
顔つきを変える
3)一輪の花を見て宇宙を語る
4)空っぽのメデイカル・カフェ
5)無言の支え
6)わたしの原点「もしかすると、このときのため」
を音読しながら授業した。 真摯な多数の質問があり、大変充実した時となった。「表面的なhappy」vs「内から湧き出るjoy」の違いの考察の時でもあった。
午後(2021年7月1日)は、恵泉女学園の理事会に向かった。 新渡戸稲造(1862-1933)から学んだ河井道(1877-1953)が、初代学園長である恵泉女学園の9代目理事長を拝命することになった(https://keisenjogakuen.jp/message/rijicho/)。「先生の恵泉女学園理事長就任を、心よりお祝い申し上げます。 新渡戸稲造先生は農学者、経済学者であるとともに、本質的に教育者でありましたが、先生も、医学者、思想家であるとともに、教育者であるという本質によると思います。」、「ご就任おめでとうございます。 私の教会には 故 大塚野百合 先生や望月賢一郎 先生が来られたり、私も参加しているキリスト共助会の川田殖 先生(以前は学園長をしていたと思います)など恵泉学園とは縁があり、先生が就任したことを知り嬉しく思っています。」、『恵泉女学園の理事長就任、おめでとうございます。 大変に驚き、かつ、改めて考えるに、樋野先生の「ご活躍」と「世評」がマッチした結果かと存じます。』、「新渡戸稲造先生が支えられた恵泉女学院の理事長になって頂きますこと嬉しい限りです。」との心温まる励ましのメッセージを頂いた
思えば、2011年多摩市立グリーンライブセンター「オープニングセレモニー」が開催され、筆者は「恵泉がん哲学外来 in 多摩メディカル・カフェ」で講演する機会が与えられた。 恵泉女学園理事長、学園長、大学学長をはじめ、多摩市長、多摩市グリーンボランティア連絡会代表の出席もあり会場は満席であった。 午後は「メディカル・カフェ」の実践の場が与えられた。 多摩市立グリーンライブセンターは、多摩センター駅から歩行者専用道パルテノン大通りを進み、徒歩7分の所にある散歩コースであり、「恵泉女学園」の園芸教育に相応しい「器」ともなる「多摩のオアシス」の風情を醸し出す。 そこに「メディカル・カフェ」が常設されることによって、「医療機関と地域との連携=>メディカル・タウン構想」の拠点になる予感がする。 恵泉女学園の高校生の授業『がん教育』の機会も与えられた。
日野原重明 先生(1911-2017)のサイン入りの『平静の心—オスラー博士講演集』(日野原重明・仁木久恵訳、医学書院)が贈られて来たのは懐かしい想い出である。「医学の座右銘」は、当時、ジョンズ・ホプキンズ大学教授であったオスラー博士(1849-1919)のトロント大学での招待講演(1903年)の記録である。
1)「医学以外のことにも関心を持ち、教養を高めよ」
2)「心から慕える偉人を選び、その書を系統的に読め」
3)「寝る前に30分を読書に」
は、筆者が若き日に学んだ教訓でもあり、その実践が「内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄」の読書遍歴へと繋がった。
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