2021年11月16日第86回『がん哲学外来メデイカル・カフェ@よどばし』(淀橋教会に於いて)に赴いた。今回も35を超える多数の質問が寄せられた。 下記は、抜粋である。
医療の発展もしていますが、面会も難しいこのコロナの時代、入院患者さんたちのメンタルケアの発展の必要性も感じられます。 なにか取り組みは始まっているでしょうか?
介護施設に入所してる方と電話で話すと、家族でもない人との共同生活で、ストレスが多いようです。 自分のいる場所に不満を持ってる人に先生はどんな言葉をかけられますか?
病気に対して内向的な人と、外向的な人で、回復に差があるとかありますか?
お医者さんが、病気をポジティブに考えて患者さんを励ますようなことは結構あるんでしょうか?
優しくしたいと思ってはいても、どうしても家族に優しくできないような場合、どこから手をつければよいでしょうか。
先生は、自分で見つけるような使命は、長続きしないと言われておりましたが、「人生に期待するのではなくて、人生に期待される人生」とは、人生からそのように必然的に与えられる使命に生きるという事でしょうか。
子供の時より一人でいる事が多く、人との交わりが疎遠だと、コミュニケーションが苦手になるのではないかと思いますが、先生はそのような事はなかったでしょうか。 コミュニケーションが上手になるために、何かアドバイスはありますでしょうか。
相手が固く心を閉ざしているとき、どう寄り添ったらよいですか。
幼いころからの経験がもとで、自分は愛されていないと決めつけてしまう人がいます。 どういう言葉をかけてあげたらよいでしょうか。
動物は、言葉がなくても一緒にいると心がなごみます。 人は、言葉を持ち、その言葉を使って相手を和ませることができます。 一方で、言葉がなくても心が通じるものです。 人が、言語を持つ意味を教えてください。
NHKにプロフェッショナルという番組があります。 いつも番組の最後に、「プロフェッショナルとは何ですか」と聞きます。 先生なら、どう答えなさいますか。また、純度の高い人とは、具体的にどのような人ですか。
前の先生のお話しのメモを見ていましたら「レッド・ヘリング に気をつけよ」と書いてありました。 自分で書いて、全く忘れています。 もう一度教えてください。
少し、発達障害の傾向があるかもしれないが、部屋の片付けができずに、中3の今でも、母親が見かねて、娘の部屋の片付けをしている。 当然、学校での必要な物も、すぐに出てこないが、任せていると、足の踏み場がなくなってしまう。 いつまでも私がやるわけにはいかないが、子供に片付けや手伝いをスムーズにさせるに良い方法はないでしょうか?
などなどである。 「樋野先生を囲む方々は 誰一人緊張の面持ちではなくリラックスです。 偉大なるドクターは我々の目線に下がって、プラス笑顔で聞いて下さるからなのでしょう。 どんな質問にも軽んじたり厳しい事は仰らない。良き師と出会いました。」と心温まるコメントを頂いた。 大いに感動した。
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