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執筆者の写真樋野 興夫先生

第186回 「専門知識と教養」 〜 「本質的な人間教育の見直し」 〜

 2022年2月17日午前中、新渡戸記念中野総合病院 新渡戸稲造記念センターに赴いた。 午後は、順天堂大学学術メディアセンター (旧 図書館)に立ち寄り、城山泰彦 氏に面談した。 所蔵のない5冊を寄贈した(添付)。 筆者の本のコーナを設けて頂いており、ただただ感謝である。「おかげさまで、“全集”をそろえることができました。」との心温まるメールを頂いた。 学生の一人でも、拝読して頂ければ、望外の喜びである。 筆者の学生時代からの読書遍歴は、『内村鑑三(1861-1930)、新渡戸稲造(1862-1933)、南原繁(1889-1974)、矢内原忠雄(1893-1961)』の全集である。 これが、筆者の人生の基軸となった。 そして、現在、それぞれの名称を記念した『がん哲学外来』が、全国で開催されている。 「人生邂逅」の「非連続性の連続性」を痛感する日々である。


その後、御茶ノ水のデーリーフランスで、南原繁研究会のメンバーの方と友人の方と楽しい対談の時を持った。 大変有意義なひと時であった。 南原繁は、1917年富山県射水郡郡長に農業公民学校(現・富山県立小杉高等学校)の設立に関わった。 「富山県射水産コシヒカリ」が送られてきた。 南原繁は「高度な専門知識と幅広い教養」を兼ね備えている人物であり、「練られた品性と綽々たる余裕」は「教育の真髄」である。 2022年2月17日夕方は、東京女子大学の理事会に赴いた。 「授業 & 学位論文のあり方」などについての議論は、大変勉強になった。 まさに、「本質的な人間教育の見直し」の時代的様相である。 スタッフの皆様の真摯な姿には大いに感動した。






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