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執筆者の写真樋野 興夫先生

第206回 水面下の広がりの如く 〜 人間成長の基盤 〜

 2022年7月7日、ルーテル学院大学(東京都三鷹市)のZoom講義『総合人間学』(10:20〜12:00)と対面授業『現代生命科学I』(14:30〜16:10、16:20〜18:00)に赴いた。 『総合人間学』では、『楕円形のこころ』(春秋社 発行)を教科書に用いて、今回は、【第2話『がん哲学を考える』から、がん哲学の誕生、「がん哲学外来」の使命、一輪の花を見て宇宙を語る、空っぽのメデイカル・カフェ、無言の支え」と『わたしの原点「もしかすると、このときのため」』】を音読しながら進めた。 現代生命科学Iの『病理学』では、「教科書」の【『「代謝異常」:脂質代謝異常、糖質代謝異常、たんぱく質代謝異常、核酸代謝異常、生活習慣病―肥満とメタボリックシンドローム、「老化と老年病」:生理的老化と病気、老化のしくみ』】について授業した。 学生の真摯な姿勢と多数の質問には、大いに感激した。


ルーテル学院大学での授業後、ドキュメンタリー映画『がんと生きる言葉の処方箋』(添付)の製作で、大変お世話になった松谷高顕 氏との会食に赴いた(杉並区)。 1932年、新渡戸稲造(1862〜1933)、賀川豊彦(1888〜1960)らによて設立された新渡戸記念中野総合病院 理事長・病院長:入江徹也 先生、副院長・内科兼消化器内科部長:山根道雄 先生、次作『新渡戸の夢』映画製作委員会プロデューサー 並木秀夫 氏(添付)と5人で大変有意義な、充実した時を過ごした。 新渡戸記念中野総合病院の理念は、【新渡戸稲造 博士の精神(誠意と思いやりの心)を基にした医療を誠実に実践し、疾病を抱えた人を真心で支援する。】と謳われている。 以前、筆者が講演で紹介した「氷山」の写真(添付)で大いに話が盛り上がった。 水面下の広がりの如く、人間成長の基盤である。 松谷高顕 氏のご家族の「心温まるおもてなし」には、大いに感動しました。ただただ感謝である。


いよいよ、次作映画『新渡戸稲造生誕160周年記念 〜「新渡戸の夢」〜』の製作が現実味を帯びてきた。 実現したら、歴史的大事業とならろう! まさに、「新渡戸の夢 = 教育 & 医療の懸け橋 = 人間学」は、一見「理解不能モード」である複雑な現代社会・混沌の中での「一筋の光」を照らすのではなかろうか!




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