2022年10月1日 筆者が代表を務める『リンチ症候群研究会』のZoom開催『第8回リンチ症候群研究会シンポジウム 市民公開フォーラム』(当番世話人野水 整 先生:星総合病院)に出席した。 大変純度の高いシンポジウムであった。 事務担当の新井正美 先生、佐伯春美 先生(順天堂大学医学部)の真摯な働きには、感服した。 ただただ感謝である。 思えば、筆者は、『リンチ症候群研究会』設立の時、趣旨として【近年、遺伝性腫瘍に関する注目度が高まり、一般市民にも知られるようになってきており、様々な分野の医療従事者も、その対応を求められつつある。―― リンチ症候群は、「ミスマッチ修復遺伝子の生殖細胞系列変異を原因とする常染色体優性遺伝性疾患である」と定義され、―― 遺伝に関する指針やガイドラインに沿った検査の実施が必要であると考えられる。―― 各科臨床医・臨床遺伝専門医・病理医が連携を取り、院内体制の構築を検討する必要がある。――『リンチ症候群研究会』では、リンチ症候群の概要とその診療に関連する情報を提供したいと考えている。】と述べた。 今後の展望を大いに期待したいものである。
2022年10月2日『がん哲学外来メディカル・カフェ・上野の森』(上野の森キリスト教会に於いて)での、【樋野興夫 先生 講演会「新渡戸稲造先生 生誕160周年記念『病気であっても 病人でない』】に招かれた(添付)。【勝海舟、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄など、各先生への造詣が深いです。】と紹介されていた。 早速、【日曜日には 講演会で貴重なお話しを どうもありがとうございました。 静かなお話しの数々の中に 知恵があり、心が洗われる時間を頂きました。「寄り添う」と「支える」、「対話」と「会話」、「共存」と「共生」の言葉の違いなど、先生が多くの患者さんと 関わり合いをもってきたからこそ、これらの言葉のニュアンスに目を向け、まさに人間関係の哲学を掲げるに至ったことを 実感いたしました。 また、10月23日の東久留米のメディカル・カフェに参加させて頂きます。 どうぞよろしくお願いいたします。】との心温まる励ましのメールを頂いた。 「遺伝性疾患とがん細胞の病理」の学びが、『がん哲学=生物学と人間学』に繋がった。 まさに、『がん』から学んだものを生かす=社会性(ソシアリテイ)である。
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