2022年11月26日(土) 早稲田大学エクステンションセンター中野校(東京都中野区)での講座【『がんと生きる哲学』〜 医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える 〜」】に赴いた。 今回は、10/22, 11/19, 11/26, 12/3, 12/10 (10:30 −12:00)の3回目である。
目標:がんとともに暮らすことを知り、がん患者と対話し、がん患者に寄りそう方法を受講者自らがみつけ、笑顔になることをめざします。
講義概要:「がん哲学」とは、生きることの根源的な意味を考えようとする患者と、がんの発生と成長に哲学的な意味を見出そうとする医師との対話から生まれました。病理学者として、科学としての癌学には哲学的な考え方を取り入れていく領域があるとの立場に立ち『がん哲学』を提唱しています。日本人の半分ががんになる時代、好むと好まざるとにかかわらず、多くの人ががんと一緒に生きる方法を見つけなければなりません。授業では教科書の読みあわせと解説をしつつ、受講者とのディスカッションを中心に講義をすすめます。がんとともに生きている患者さん、がん患者の家族や身近に患者がいる人、医療従事者等のがん患者に寄りそいたいと思うかたすべてが対象です。
と謳われている。
今回は、テキスト:『がん細胞から学んだ生き方』(へるす出版)の第4章『「がん哲学」での「言葉の処方箋」』の:【「アスベスト・中皮腫外来に関わる」、2008年「がん哲学外来」がスタートする、「がん哲学」という名称、「がん哲学外来」を開設してわかったこと、人生から期待されている】を音読しながら進めた。 多数の質問もあり、受講者の真摯な姿には大いに感動した。 大変有意義な貴重な時が与えられた。『風貌を見て、心の状況まで読む』のが病理診断であり、病理学者が『がん哲学外来』を創設出来た原点で、『病理学+社会学=がん哲学』と語った。 また、「人生の目的は金銭を得るにあらず、品性を完成するにあり」(内村鑑三:1861-1930)が『言葉の処方箋』の基本であると、さりげなく触れた。
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