2022年12月4日【創立150周年記念 府民公開講座『がん教育京都モデルの開発』(主催:武藤倫弘 京都府立医科大学教授; 京都府立京都学・歴彩館に於いて)】に赴いた(添付)。 学長、病院長が出席されていた。 東京の国立がん研究センター、国立国際医療研究センターの先生も参加されていた。 大いに感激した。 筆者は、病理学の教授:伊東恭子先生の司会で講演『がん教育の中にあるがん病理学』の機会が与えられた。 パネルデスカッションには、京都府健康福祉部の小山千尋氏、一燈園小学校教頭の西田久美子先生も登壇された。 ポイントは【1)がん教育の課題の抽出 2)がん教育の授業の後にその内容をどのように深めていけるか 3)がん教育の事業を継続するためのアイデア】であった。
早速、【『がん教育の重要性を再認識いたしました。 実際に授業を行えるように、手立てを考えるとともに、「この時のためだった」と思えるようにさまざまなことを学んでおきたいと思います。』、「がん教育は がん予防だけに留まらず、社会の多様性に対する対応が苦手な日本人の根本的な教育に繋がることを確信しました。」、「正しい理解、寄り添う態度、いのちの大切さ、がん哲学が広義な意味の道徳教育、人間教育に昇華されていく予感を感じました。」、『人にやさしく…。自分や相手を大事にする気持ち「心がまえ」を知ることによって、どう向かうか寄り添うか…一番困っている人に手をさしのべる訓練 支えると寄り添うは違う。グレーゾーンを確信を持って語るのは愛しかない。 今一番困っている生徒が愛を感じるか。 私一人に語られたと思えるかどうか。』】などなど心温まる励ましのメールを多数頂いた。 冊子『創立150周年記念 府民公開講座 ― がん教育京都モデルの開発 ―』が製作されるとのことである。
想えば、筆者は19歳の時、京都で、南原繁(1889-1974)が東大総長の時、法学部の学生であった先生と出会い、南原繁の著作を読み始めた。 そして、南原繁が師と仰いだ内村鑑三(1861-1930)、新渡戸稲造(1862-1933)、また南原繁の次の東大総長を務めた矢内原忠雄(1893-1961)へと繋がった。 筆者は現在、『新渡戸稲造記念センター長』、『南原繁研究会』の第3代目代表を仰せつかっている。
今回は、「人生の出会いの繋がり」を再確認する「貴重な京都の旅」となった。
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