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執筆者の写真樋野 興夫先生

第233回 なすべきことをなそうとする愛 〜 内から湧き出るjoy 〜

 2022年12月19日 恵泉女学園(世田谷の経堂)の理事会に赴いた。 筆者は、昨年

新渡戸稲造(1862-1933)から学んだ河井道(1877-1953)が、初代学園長である恵泉女学園の9代目理事長を拝命することになった。 河井道は自著『わたしのランターン』の終わりに【ここまで、わたしは、私のランターンをかかげてきた。 時がくると、それは別の手へとひき継がれて、さらに先へと運ばれていくであろう。】と記述している。 新渡戸稲造(東京女子大学 初代学長)が、援護した3人;河井道(恵泉女学園創立者)、津田梅子(1864-1929;女子英學塾創立者)、安井てつ(1870-1945;東京女子大学第2代学長)に共通するのは『種を蒔く人になりなさい』の実践であろう!。


「教育の理念の10カ条」

1) 世界の動向を見極めつつ歴史を通して今を見ていく

2) 俯瞰的に理を理解し「理念を持って現実に向かい、現実の中に理念」を問

う人材の育成

3) 複眼の思考を持ち、視野狭窄にならず、教養を深め、時代を読む「具眼の

士」の種蒔き

4) 自分の研究に自信があって、世の流行り廃りに一喜一憂せず、あくせくし

ない態度

5) 軽やかに、そしてものを楽しむ。自らの強みを基盤とする

6) 学には限りないことをよく知っていて、新しいことにも、自分の知らない

ことにも謙虚で、常に前に向かって努力する

7) 段階ごとに辛抱強く、丁寧に仕上げていく。 最後に立派に完成する

8) 事に当たっては、考え抜いて日本の持つパワーを充分に発揮して大きな仕

事をする

9) 自分のオリジナルで流行を作れ!

10) 昔の命題は、今日の命題であり、将来のそれでもある


『なすべきことをなそうとする愛 〜 内から湧き出るjoy 〜』は、「教育の根本」ではなかろうか!

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