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執筆者の写真樋野 興夫先生

第237回 先人の記念年 〜 心にかけて記憶する 〜

今年(2023年)も早1週間が過ぎた。今年(2023年)は、

吉田富三(1903-1973) à 没後50年・生誕120年記念

新渡戸稲造(1862-1933)à 没90周年

勝海舟(1823-1899) à 生誕200周年

矢内原忠雄(1893-1961)à 生誕130周年

河井道(1877-1953)à 没70周年


である!「次世代の日本国の在り方」が広く展開されることであろう。「古いものには、まだ再活用される要素があるのである」(内村鑑三;1861-1930)、「目的は高い理想に置き、それに到達する道は臨機応変に取るべし」(新渡戸稲造)の教訓が今に生きる。


想えば、筆者が癌研究所 病理部 研修研究員&研究員(1981-1991)時代、実験病理部部長時代(1991-2004)と『1984-1985:米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター、1989-1991:米国フォクスチェース癌センター に留学時代』に【病理学者:吉田富三の愛弟子である菅野晴夫(1925-2016)とアメリカ時代の恩師『遺伝性がんの父:Knudon』(1922-2016)】の『学者の風貌との出会い』が、根幹にあり、筆者にとっては『人生の宝』である。 2003年『吉田富三生誕100年記念 特別シンポジウム』を、日本病理学会、日本癌学会で企画する機会が与えられた。 そして、2003年に順天堂大学医学部 病理・腫瘍学 教授に招かれた。 2019年定年退職(順天堂大学名誉教授)後、現在は新渡戸記念中野総合病院 新渡戸稲造記念センター長、恵泉女学園理事長を仰せつかっている。 不思議である。


今年は、『吉田富没後50年・生誕120年記念』である。また、筆者の著書『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年発行)出版20周年記念として新刊【『自分のオリジナルで流行をつくれ』 ~ 先人をたどる意義~ 】、さらに【「諸先人の方々の記念年を祝う」と樋野先生のお誕生日お祝い】が企画される予感がする。 本当に驚きである。『最も必要なことは、常に志を忘れないよう心にかけて記憶することである』(新渡戸稲造)が鮮明に蘇る2023年の新年である。

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