2023年3月17日は、2009年にスタートした『吉田富三(1903-1973)記念福島がん哲学外来』(福島県立医科大学付属病院腫瘍センター がん相談支援センターに於いて)に赴いた。【『吉田富三記念福島がん哲学外来』は、「福島県出身の世界的病理学者吉田富三博士を記念して、吉田博士の孫弟子 樋野興夫先生と『福島がん哲学外来』を開設いたしました。 患者さんの思いや日常生活の悩みを受け止め、じっくりと対話する“心の診療室”です。 がんにまつわる悩み・不安を持って生きる患者さんとそのご家族の受診をお勧めします。」と紹介されており、「「がんと共に生きる意味とコツを、樋野先生が先人達の知恵を紐(ひも)解き一緒に考えます。」】とある。 今回の面談者とは『吉田富三記念館』(福島県石川郡浅川町)の話で大いに盛り上がった。 筆者の文章が掲載されている『吉田富三記念館』出版の本も持参されていた。 大変、有意義な充実した貴重な時であった。 臨床腫瘍センター医療相談員看護師 湯田ゆかり氏のご配慮には、ただただ感謝である。
帰宅してから、『南原繁研究会企画委員会』から依頼された【南原繁研究会自由研究『新渡戸稲造』:『新渡戸稲造の学び 〜 真の国際人 〜』】を執筆した。 小学校の卒業式の来賓の挨拶『少年よ、大志を抱け』(1887年札幌農学校のクラーク博士の言葉)を強烈に覚えている。 その後、人生の機軸でなる『内村鑑三(1861-1930)& 新渡戸稲造(1862-1933)』へと導かれた。 医師になり、すぐ、癌研究会癌研究所の病理部に入った。 そこで、また大きな出会いに遭遇したのであった。 病理学者であり、当時の癌研究所所長であった菅野晴夫(1925-2016)先生は吉田富三の愛弟子であり南原繁(1889-1974)が東大総長時代の東大医学部の学生であり、菅野晴夫先生から、吉田富三と南原繁の風貌、人となりを直接うかがうことが出来た。 また、矢内原忠雄(1893-1961)との間接的な出会いも与えられた。 まさに「人生邂逅」の「非連続性の連続」である。 筆者の学生時代からの読書遍歴は【内村鑑三・新渡戸稲造・南原繁・矢内原忠雄】である。 英文で書かれた『武士道』(新渡戸稲造)と『代表的日本人』(内村鑑三)は、若き日からの座右の書である。 いかに勇気づけ、励まされたことか。 そして【『武士道』&『代表的日本人』の読書会】を2007年から毎月継続的に行っている。
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