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第256回 『人の心と歴史を見抜く』〜 俯瞰的な大局観 〜

執筆者の写真: 樋野 興夫先生樋野 興夫先生

 2023年3月21日は春分の休日である。 丁度90年前の1933年3月3日に三陸で地震の大災害があったと記録が残っている。 その時、新渡戸稲造(1862-1933)は被災地である宮古市沿岸部を視察した。 その惨状を目の当たりにした新渡戸稲造は『Union is Power』(協調・協力こそが力なり)と当時の青年に語ったと言われている。 今にも生きる言葉でもある。 時代の波は寄せては返すが『人の心と歴史を見抜く人格の力出でよ!』であろう!


今朝、芹洋子の『四季の歌』を聴いた。 今は亡き父と母を想い出した。『樋野・興夫:ひの・おきお = Origin of fire』 の由来を日々聴いて育ったものである。 以前、朝日新聞の一面に記載された筆者は【『変わり者』でなく『変わり種』である』という言葉が鮮明に蘇ってきた。 それは「『変わり者』は自己中心で承認欲求の強い、『ほっとけ気にするな』に値する者。 『変わり種』は、樋野先生(笑)』との励ましのメールを最近いただいたことによります。 まさに、『冗談を実現する胆力』 〜 sense of humor 〜、『ニューモアに溢れ、心優しく、俯瞰的な大局観ある人物』」の修練の時ではないでしょうか!】 また子供時代、村のお寺の紙芝居でよく『桃太郎』を聞いたものである。 『桃太郎』が『犬・雉・猿』という性質の違った(世にいう犬猿の仲)供をまとめ上げたことを挙げ、世に処する人は『性質の異なった者を容れるだけの雅量』を持たなければならないと新渡戸稲造は『世渡りの道』(1912年)で述べている。 これは『競争の名の下に、実は個人感情で排斥をする自称リーダーヘの警鐘』でもあろう!


筆者は、癌研部長時代、今は亡き原田明夫検事総長と、2000年『新渡戸稲造 武士道100周年記念シンポ』、『新渡戸稲造生誕140年』(2002年)、『新渡戸稲造没後70年』(2003年)を企画する機会が与えられた。 順天堂大学教授に就任して2004年に、国連大学で『新渡戸稲造5000円札さようならシンポ』を開催したことが走馬灯のように駆け巡ってきた。

(1)賢明な寛容さ (the wise patience)

(2)行動より大切な静思 (contemplation beyond action)

(3)実例と実行 (example and own action)の実践

 
 
 

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