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執筆者の写真樋野 興夫先生

第270回 『医療と哲学』 〜 賢明なる配慮 〜

 2023年5月26日【日本の名医百選を何気なく見ておりましたならば、お名前があり、驚きました。―― その理由は、『医療と哲学を合流させた治療』カルテのない対話を大切にした『言葉の処方箋』があり、『癌哲学外来』を開拓とありました。 何か安心させられます。 宮沢賢治の『怖がらなくて良い』を思い起こしました。 安心できる気持ちになりました。――『医療と哲学』を思い、学ぶ機会を頂戴しました。 ありがとうございました。】との心温まる励ましのメールを頂いた。


2023年5月27日(10:40~12:10)は、『早稲田大学エクステンションセンター中野校』での講座【『ジャンル 人間の探求『がんと生きる哲学 〜 医師との対話を通して『がん』と生きる方法を考える〜』】である。【目標:がんとともに暮らすことを知り、がん患者と対話し、がん患者に寄りそう方法を受講者自らがみつけ、笑顔になることをめざします。 講義概要:『がん哲学』とは、生きることの根源的な意味を考えようとする患者と、がんの発生と成長に哲学的な意味を見出そうとする医師との対話から生まれました。 日本人の半分ががんになる時代、好むと好まざるとにかかわらず、多くの人ががんと一緒に生きる方法を見つけなければなりません。 授業では教科書の読みあわせと解説をしつつ、受講者とのディスカッションを中心に講義をすすめます。 がんとともに生きている患者さん、がん患者の家族や身近に患者がいる人、医療従事者等のがん患者に寄りそいたいと思うかたすべてが対象です。 テキスト:『がん細胞から学んだ生き方』(へるす出版)】と謳われている。 大いに感激した。


その後、第16回『日本緩和医療薬学会年会』でのシンポジム『もっと自由であっていい! がん教育』(神戸国際会議場)での講演【『多様性のある居場所』~賢明なる配慮~】に向かう。【人間は自分では『希望のない状況』であると思ったとしても、『人生の方からは期待されている存在』であると実感する深い学びの時が与えられている。 現代は、『表面的なhappy』vs『内から湧き出るjoy』の違いの考察の時ではなかろうか! また、『がん教育理念』】をさりげなく語る予定である。

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