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執筆者の写真樋野 興夫先生

第298回 『外交哲学』 〜 積極的に長所を見る 〜

 筆者は、2023年9月29日午前中は、病理医として病理組織診断の業務を行った。 午後は、『日中医学協会 広報委員会 委員』を仰せつかっている日中医学協会の『日中笹川医学奨学金制度 第42・43・44期(共同研究コース)研究者集会』に赴いた(日本財団ビル)。 順天堂大学理事長 小川秀興先生(日中医学協会会長)、学長 新井一先生(日中医学協会業務執行理事)も出席されていた。 『研究発表』は、林崎良英先生(日中医学協力委員会委員長)の座長のもと、6人の中国からの留学生の発表であった。 レベル高い発表で、大いに感動した。


『研究発表』の後 懇親会にも出席した。 懇親会では筆者は、【日中医学協会から、新刊『日中の架け橋』が企画されたら歴史的大事業ですね!】と さりげなく語った。 大変有意義な対談の時となった。 早速、『昨日は久しぶりにお目にかかることができ、何よりに存じます。 架け橋、重要です。引き続きご指導よろしくお願い申し上げます。』との心温まる励ましのメールを頂いた。 2017年 北京大学での講演に招待され、そして北京大学出版局から筆者の本の中国語訳が出版されたことが、今回、鮮明に想い出された(添付)。


【『真の国際人:新渡戸稲造(1862-1933)が 東洋と西洋をつなぐ架け橋』】になることを願ったように、『日中の架け橋』の時代的到来を痛感する。 新渡戸稲造は、国際連盟事務局事務次長(1920年〜1926年)就任した。 当時『ジュネーブの輝ける星』とうたわれた日本が誇る国際人でもある。


『新渡戸稲造 壁を破る言葉 逆境に立ち向かう者へ 40のメッセージ』(三笠書房発行)が 出版される運びとなった(添付)。【他人を尊敬する念は、誰の心中にも必ず潜んでいて、また少し注意すれば、どんな人に対しても、必ず尊敬すべき理由を発見し得るものである。 『六の長所に目を向けて、四の短所に目をつぶる』ということを 新渡戸稲造はすすめています。 短所に目をつぶり、積極的に長所を見れば、自然に相手に対する尊敬の念が湧き、礼節を守るようになる。 忍耐強い芸術的な『外交哲学』の『実例と実行』を示した】。 まさに『歴史の動脈は 人物を通して流れている』の復習の時となった。




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