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執筆者の写真樋野 興夫先生

第300回 『異なる性質の協働』 〜 『生命現象のバランス』 〜

 2023年10月10日、『第25回軽井沢がん哲学外来カフェ』(軽井沢南教会に於いて)での講演『軽井沢の夢 〜 内村鑑三(1861-1930) & 新渡戸稲造(1862−1933) 〜』(軽井沢南教会牧師 宮澤豊先生企画)に向かう。 昨年(2022年)8月3日 筆者は、wifeと軽井沢で講演会『新渡戸稲造生誕160周年記念:新渡戸稲造 博士の足跡をたどる』(主催:軽井沢南教会牧師; 軽井沢観光振興センターに於いて)に赴いたものである。 軽井沢は、『内村鑑三、新渡戸稲造のゆかりの地』(添付)で、筆者にとっては、特別の思いがある。


【1898年 新渡戸稲造は軽井沢を訪れ、1905年別荘を購入、1918年軽井沢夏季大学スタートし、初代学長に就任】。 新渡戸稲造の『優雅な感情を養うは、他人の苦痛に対する思いやりを生む。 しかして他人の感情を尊敬することから生ずる謙遜・慇懃(いんぎん)の心は 礼の根本をなす』が鮮明に蘇ってくる。『根底をー貫して流れる繋がり 〜 昔の命題(mission)、今日の命題(concept)、将来の命題(vision) 〜』の静思は時代的要請であろう。


この度、新渡戸稲造没後で、90年新刊『新渡戸稲造 〜 壁を破る言葉〜』(三笠書房発行)が発行(2023年10月5日)される運びとなった(添付)。


また、『「21世紀の軽井沢夏季がん哲学学校」〜 内村鑑三と新渡戸稲造の楕円形の精神 〜』開設記念 公開シンポジウム(2017年7月17日)に参上したのが、鮮明に蘇って来た。 筆者は、講演『「21世紀の軽井沢夏季がん哲学学校」の現代的意義』の機会が与えられた。 若き日に学んだ『内村鑑三と新渡戸稲造の楕円形の精神』は、『交感神経 & 副交感神経、がん遺伝子 & がん抑制遺伝子』の如く『異なる性質の協働』である。 これは、『生命現象のバランスの絶対性大原理』で、現代の人間社会にも適用されるものであろう。


新渡戸稲造が『真の国際人:東洋と西洋をつなぐ架け橋』になることを願ったように、『21世紀の医療の架け橋』になれれば幸いである。 まさに『専門senseよりCommon Sense』の時代的要請であろう!





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