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執筆者の写真樋野 興夫先生

第307回 『人生の特別ゼミナール』 〜 『未来に生きる』 〜

 2023年11月13日 新渡戸記念中野総合病院での読書会に出席した。 今回の箇所は、新渡戸稲造著『武士道』16章『武士道は なお生きるか』であった。『真の医療』の製本で大いに話が盛り上がった。

 

戦後初代東大総長であった南原繁(1889-1974)のご長男:南原実(東京大学教養学部名誉教授)先生(1930年11月12日〜2013年11月12日)が、東大教授を退職して、夏は、秋田の空き家に住み 近くの旅館の女将さん達と 定期的に読書会を始められた。 女将さんに お会いした時、『難しい本でしたが、南原実先生が説明してくださり、読んだ気になりました。』と言われた。

 

『南原実先生の肝いり』で、北秋田市の阿仁公民館にて『メディカルタウンのミニシンポジウム』が開催され、筆者は『これからの医療を考える ― がんになっても がんで死なない』に招かれた。 会場は満員の盛況であった。

 

『環境問題のバイブル』と言われる、アメリカの海洋生物学者:レイチェル・カーソ(Rachel Carson 1907-1964)の『沈黙の春(Silent Spring)』(1962年)が出版され、日本語訳は、南原実先生によって出版されている(ペンネーム『青樹簗一』)。 筆者は、南原繁没30周年記念事業でスタートした『南原繁研究会』(2004年) 以来、南原実先生とは毎年、wifeと一緒にお逢いして、夕食をしながら、親しい深い学びの時が与えられた。 まさに、筆者にとっては『未来に生きる君たちに』(南原実著)の貴重な『人生の特別ゼミナール』の時間であった。

 

筆者は、英文で書かれ、現在でも世界に誇る名著である 新渡戸稲造著『武士道』 & 内村鑑三著『代表的日本人』を交互に『読書会』を毎月、定期的に行なっている。 南原実先生との出会いが、筆者の読書会の原点でもある。

 

南原実先生は、長野にも居を構えておられた。 長野県にある青木湖に、お住まいの南原実先生の娘様より、筆者は、『南原実先生との出会い』の寄稿の機会が与えれた。 そして、『南原実回想文集』(2020年出版)が届いた(添付)。



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