2023年11月17日 大雨の中、病理組織診断業務に赴いた。『風貌を診て、心まで読む=病気の根幹を追求する=病理学』の訓練である。『広々とした病理学= 病理学には限りがないことをよく知っていて、新しいことにも自分の知らないことにも謙虚で、常に前に向かって努力しているイメージ』(癌研時代の恩師菅野晴夫(1925-2016)先生の言葉)である。『がん哲学』は、【『潜在的な需要の発掘』と『問題の設定』を提示し 最前線・社会とのつながり】の追求である。
11月18日は、早稲田大学エクステンションセンター中野校での講座【ジャンル 人間の探求:がんと生きる哲学 医師との対話を通して『がん』と生きる方法を考える】に赴く。{【講義概要】: 『がん哲学』とは、生きることの根源的な意味を考えようとする患者と、がんの発生と成長に哲学的な意味を見出そうとする医師との対話から生まれました。 授業では教科書の読みあわせと解説をしつつ、受講者とのディスカッションを中心に講義をすすめます。【テキスト】:『もしも突然、がんを告知されたとしたら。』(東洋新聞社)である。}と謳われている。 今回は、5回目で、テキストの『好きで不良息子になった わけじゃない』からである。 音読しながら受講者との質疑応答のスタイルで進行する。
その後、2012年から始めている『お茶の水メデイカル・カフェ in OCC』に向かう(添付)。 個人面談も3組予定されているとのことである。『お茶の水(OCC)メディカル・カフェ』は、東日本大震災の2011年に創設準備がなされ、2012年に当時OCC副理事長であった 今は亡き榊原寛(1941-2020)先生が始められた。 来年(2024年)に、『12周年記念誌』が製本されるとのことである。
筆者は、若き日の『良い先生との出会い』が、『内村鑑三(1861-1930)・新渡戸稲造(1862-1933)・南原繁(1889-1974)・矢内原忠雄(1893-1961)』の読書歴に繋がった。 人生における出会いは、出会った時に受ける影響だけに留まらず、20 ~30年後に影響してくることがある。 まさに、人生は開いた扇のようである。 しかし、『環境=よき友』が整わないと大成しないであろう。 『人生邂逅の三大法則=良い先生、よき友、良い読書』であることを痛感する日々である。
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