2023年12月18日 理事長を務める恵泉女学園に赴いた。 河井道(1877〜1953)は、1929年4月10日恵泉女学園を開校。 今年は、河井道没70周年である。
筆者は2021年7月1日、新渡戸稲造(1862-1933)から学んだ河井道が初代学園長である恵泉女学園の9代目理事長を拝命することになった。 河井道は自著『わたしのランターン』の終わりに【ここまで、わたしは、私のランターンをかかげてきた。 時がくると、それは別の手へとひき継がれて、さらに先へと運ばれていくであろう。 私たちの魂の『太陽』が、この世界の面から、うれいと闇の跡をひとひらも残さず追いはらうまで、このランターンが、 芯を切りととのえられ、燃え続けていくように、わたしはそれのみを願っている】と記述している。
今回、【日本の女子教育に力をつくして河井道 まんが/富士山みえる『ちゃぐりん』(家の光協会発行)2023年10月号『いのちの歴史』より】を頂いた。
【『スミス(サラ・クララ・スミス(Sarah Clara Smith 1851 -1947;現在の北星学園創立者)先生こそ 河井道の恩師であり大きな影響をあたえるのです)』 & 『河井道は新渡戸稲造から歴史や英文学、聖書について教わります。 新渡戸稲造は 日本の国際化と日本女性の地位向上を願っています』 & 『河井道は津田梅子(1864―1929)が設立した「日本婦人米国奨学金」を受け新渡戸夫妻とアメリカへわたります』】と記載されている。 また、【『旅の途中 カナダのホテルの窓から見た忘れられないエピソードがあります』とある。 これが【『ちょうちん vs ランタンの違いの学びで、河井道著『わたしのランターン』の原点』】である。
女子教育に大いなる理解を示した新渡戸稲造(東京女子大学 初代学長)が、援護した三人 【河井道(恵泉女学園 創立者)、津田梅子(女子英學塾 創立者)、安井てつ(1870-1945;東京女子大学 第2代学長)】に共通するのは『洗練された自尊心の人格像』であると考える。
『広い世界を知って真の国際人なる=教育の基本』の再認識の時となった。
Comments