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執筆者の写真樋野 興夫先生

第318回 長期間覚えておく 〜 働く際にも役立つ 〜

今年(2023年)も終わりである。 時の経つのは早いものであることを痛感する。

 

昨日(12月22日) 順天堂大学健康データサイエンス学部(千葉県浦安市日の出)事務の高橋健太氏から、【健康データサイエンス学部の学生が長期間覚えておくべき 重要ポイントを含む講義ノート作成に ご協力をお願いできれば幸いです。 講義ノートは学生にとって非常に有用であり、試験対策のためだけでなく、将来的に各専門分野で働く際にも役立つと期待しています。】とのメールを頂いた。

 

筆者は、今年の10月5日健康データサイエンス学部長の青木茂樹先生の依頼で、『浦安・日の出キャンパス』での講義『病理学・がん研究の社会とのつながり・がん哲学』の機会が与えられた。 真摯な学生の姿には、大いに感動した。 

 

【『がん病理学』は『がん』に関しての学問で、『形態』、『起源』、『進展』などを追求する学問分野である。 当然がん研究者だけのものでなく、一般社会の人々の為の学問でもある。 がん病理学者が『がん』 をどの様に考えるかは、とても大切なことである。 なぜなら『がん』に対する概念が世界観、人生観、ひいては日常の決断や行動をも時には決定するからである。『がん』の『起源』と『進展』を学ぶことは、ある意味では人生の意義と目的の『静思』へとも導くものと考える。 これこそ『がん病理学者の社会貢献』である】と語った。

 

また、筆者の出身地も問われたので、島根県出雲大社鵜峠と『稲葉の白兎』(添付)の話しもした(添付)。【今から約1300年前、712年に編纂された『古事記』に登場する、医療の原点を教えてくれる大国主命の出雲大社から、8キロほど、峠を越えて美しい日本海に面した小さな村が、私の生まれ育った出雲市大社町鵜峠である。 隣の鷺浦地区と合わせて、鵜鷺(うさぎ)と呼ばれている。 713年に編纂が命じられたという『出雲国風土記』にも登場する歴史ある地である。】

 

【『他人の苦痛に対する思いやり = 賢明な寛容 = 人生の目的】の復習の2023年となった。



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