2024年9月24日、【福島県立医科大学(福島県立医科大学附属病院臨床腫瘍センターがん相談支援センター)】での、『吉田富三(1903–1973)記念がん哲学外来』に赴いた。 順天堂大学病院の外来で『がん哲学外来』が開設(2008年)された翌年(2009年)に福島県立医科大学で『吉田富三記念福島がん哲学外来』がスタートされた。 吉田富三の故郷は、福島県浅川町である。
『がん哲学外来』は【『純度の高い専門性と社会的包容力 〜 病気であっても、病人ではない 〜』社会構築を目指す】ものである。 今年(2024年)は、『吉田富三記念福島がん哲学外来』15周年である。 来年(2025年2月5日)、【『第10回臨床腫瘍セミナー』:『丁寧な大局観 〜 風貌を見て、心まで診る 〜』】が予定されている(添付)。
【電子計算機時代だ、宇宙時代だといってみても、人間の身体のできと、その心情の動きとは、『昔も今も変わってはいない』のである。 超近代的で合理的といわれる人でも、病気になって自分の死を考えさせられる時になると、太古の人間にかえる。 その医師に訴え、医師を見つめる目つきは、超近代的でも合理的でもなくなる。 静かで、淋しく、哀れな、昔ながらの一個の人間にかえるのである。 その時の救いは、頼りになる良医が側にいてくれることである】(吉田富三の言葉)(添付)が『がん哲学外来』の原点でもある。
9月25日は、ひばりヶ丘駅ー>池袋駅ー>日暮里駅ー>京成酒々井駅に到着し、それから『順天堂大学さくらキャンパス』での医学部の1年生の【講義『M1文化の中の健康』〜『がん哲学』〜】に向かった。120名超える学生が出席していた。 多数の質問もあり、大変充実した有意義な時間となった。 学生の真摯な姿勢に接して大いに感動した。 『頼りになる良医になる』予感がする!
【『福岡ホスピスの会・がん哲学外来ぬくみカフェ』(福岡県)代表者:柴田須磨子氏】から送られて来た『新渡戸稲造の言葉の処方箋』(添付)を学生に紹介した。 まさに 『教育の心得=学生時代の良き読書との出会い』である。
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