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執筆者の写真樋野 興夫先生

第378回 『心の故郷』  〜 『楽園を想起せよ!』 〜

 2024年10月8日軽井沢での講演に赴いた(軽井沢南教会に於いて)。 東御市教育委員会の冊子(添付)を作成された牛山廣司先生も参加されていた。 星野昭江先生の司会で多数の質問もあり、大変有意義な、貴重な時となった。『宮澤豊牧師、奥様のおもてなし』には、大いに感動した。 『速効性と英断』である。

筆者にとっては、内村鑑三(1861-1930)と新渡戸稲造(1862-1933)の所縁のある軽井沢の内村鑑三の『石の教会』、新渡戸稲造の『軽井沢夏季学校』は、若き日からの『心の故郷』でもある。

 

アメリカ、ドイツへ留学した新渡戸稲造は1891年メリー・エルキントン (1857-1938)と結婚し一緒に帰国した。 新渡戸稲造は、軽井沢へは1905年に、メリー夫人と共に訪れ別荘を設けて避暑生活を行っている。『明治初期は人口わずか500人だった信州の寒村が日本でも有数なリゾートになった理由がここにある』とも言われている。

 

新渡戸稲造は、1932年8月 軽井沢夏期大学で 中学校教員のために 愛読したカーライル(Thomas Carlyle :1975-1881)の『サーター・リサータス:衣装哲学』の5日間連続講義を行ったと 若き日に聞いたものである。 『“Do thy Duty, which lies nearest thee, which thou knowest to be a Duty”(汝の義務を尽くせ。 汝の最も近くにある義務を尽くせ、汝が義務と知られるものを尽くせ)』&『真に偉大なる人とは、青年と心を結べる人なり』(新渡戸稲造)の復習の時である。

 

『他人を 不愉快にしないようにして 自分が 世の中を 暮らすにはどうするか。 その遣り方が 礼だと思う』と語っている。『Sociality(社交性)の必要性』である。『楽園を想起させよ!』(新渡戸稲造)。 まさに『自分自身を超えた者』になる 訓練であろう。

 

来年(2025年)は、新渡戸稲造が、軽井沢で在住(1905)して120年周年でもある。 軽井沢で講演会が企画される予感がする。





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