第387回 不思議な人生の繋がり 〜 苦しみを癒やす寄り添う心 〜
- 樋野 興夫先生
- 2024年12月1日
- 読了時間: 2分
2024年11月26日【福島県立医科大学附属病院 臨床腫瘍センター がん相談支援センター】での、『吉田富三(1903–1973)記念 福島がん哲学外来』に赴いた。新幹線の車内から『雪が積もる吾妻山』を眺め 心が癒された。
面談者が、『苦しみを癒す「無頓着」のすすめ』(2017年ブックマン社)(添付)を持参され、大いに感動した。 筆者は『はじめに』に 【― 私も今、いつか向かうべき天国でカフェを開くための、そんな機軸を確立させようとしているところです。 本書はそんな観点に立って、最後の瞬間まで気高くあるための生き方について、じっくり考えてみたいと思います。― 】と記載したものである。
第1章 がんで死ぬのは怖くない! (田中雅博住職との対談)
第2章 苦しみを癒やす『無頓着』のすすめ
第3章 寄り添う心とは何か
第4章『がん哲学』は人間学である
2024年6月9日【がん哲学外来『あんしんカフェてんねい』3周年記念講演会&ライブ】(東京都青梅市にある曹洞宗の『天寧寺(てんねいじ)』)に参加した。【がん哲学外来『あんしんカフェてんねい』】代表は沖悦子氏(『天寧寺』の住職の奥様)である。『天寧寺』は鎌倉時代の道元(1200-1253)(中国の宗に渡り、1227年に帰国)のゆかりの鎌倉時代に始まる曹洞宗の寺院である。
筆者は、若き日、浄土宗の開祖 法然(1133-1212)に関する本、弟子の浄土真宗の宗祖 親鸞(1173-1263)の教えの『歎異抄』を熟読したものである。『空海(真言宗)(774-835)、最澄(天台宗)(767-822)は、遣唐使として留学している。 【空海は新約聖書、最澄は旧約聖書を日本に持ち帰った。また 聖徳太子(574-622)の『17条憲法』、親鸞の『歎異抄』には聖書的な言葉もありますね!?」】と聞いたものである。 3周年記念誌『お寺でも がん哲学外来カフェを始めよう』の製作が決定された。 大いに楽しみである。 想えば、筆者は、『教会でも がん哲学外来カフェを始めよう』(2019年 日本キリスト教団出版局)の編集の機会が与えられた(添付)。 不思議な人生の繋がりである。
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