第395回 『病気であっても病人ではない』 〜 自由にして勇気ある行動 〜
- 樋野 興夫先生
- 1月10日
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筆者は、2025年1月10日 病理医としての定例の病理組織診断業務を担当する。19:00からは、『がんゲノム医療時代におけるLynch症候群研究会』(Web臨時幹事会)に出席する。『リンチ症候群研究会』の代表も仰せつかっておりHPには【リンチ症候群研究会設立の趣旨 〜 今後の展望と期待 〜】を掲載している。
【近年、遺伝性腫瘍に関する注目度が高まり、一般市民にも知られるようになってきており、様々な分野の医療従事者も、その対応を求められつつある。 現在大腸における主な遺伝性腫瘍として『家族性大腸腺腫症(Familial Adenomatous Polyposis: FAP)』及び『遺伝性非ポリポーシス大腸癌(Hereditary non-polyposis colorectal cancer: HNPCC)』が知られている。 後者の遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC)、―― 現在では『リンチ症候群(Lynch Syndrome)』という名称が一般化されつつある。 リンチ症候群は、『ミスマッチ修復遺伝子の生殖細胞系列変異を原因とする常染色体優性遺伝性疾患である』と定義され、この診断には、免疫組織化学的検査が重要な役割を果たしている。 --- 遺伝に関する指針やガイドラインに沿った検査の実施が必要であると考えられる。 ―― 各科臨床医・臨床遺伝専門医・病理医が連携を取り、院内体制の構築を検討する必要がある。--- 】
筆者は、若き日アメリカ フィラデルフィアのFox Chase Cancer Centerで『遺伝性がんの父:Knudson博士(1922-2016)』に学んだものである。【『遺伝病も単なる個性である』 & 『病気であっても病人ではない』の社会構築】は、人類の進むべき方向であろう!!『がん哲学 = 癌細胞の病理と人間社会の病理 = 生物学と人間社会』の原点である。 病理学者の筆者が『がん哲学外来』を創設出来たのは ここにあろう!】。
1月11日は、担当の金田佐久子先生から、【川口がん哲学カフェいずみ】8周年講演会(西川口教会 埼玉県川口市)での講演【『もしかすると、この時のため』 〜 自由にして勇気ある行動 〜 】を依頼された(添付)。

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