第436回 【がん細胞から人間社会の病理を見る】 〜 人生の根幹を追求する懸け橋 〜
- 樋野 興夫先生
- 7月27日
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2025年7月24日 『柏がん哲学外来』(千葉県 柏地域医療連携センターに於いて)に赴いた。 3組(4人)の個人面談の時が与えられた。 面談者は、筆者の本を読まれていた。 大いに感動した。 大変貴重な時となった。 その後、『柏がん哲学外来』代表で、『がん哲学外来あびこカフェ』代表でもある中野綾子氏と東京都内の『がん哲学外来亀有メディカルカフェ』代表:小暮信子氏と 津原豊子氏 & 小林松栄氏と面談者1人を含め6人で大変有意義な充実した昼食の時を持った。 面談者の方が、ご自分で『がん哲学外来』を開設される予感がする。
筆者は、【柏地域医療連携センターから順天堂大学と新渡戸稲造記念センター】に寄って、【武蔵野赤十字病院の第2回臨床研究倫理審査委員会】に赴いた。 委員会のメンバーと事務局の真摯な対応には、ただただ感服した。 【大変貴重な連チャン症候群の日】となった。 【ひばりヶ丘駅 ―> 池袋駅 ―> 日暮里駅 ―> 柏駅(柏地域医療連携センター) ―> 御茶ノ水駅(順天堂大学) ―> 中野駅(新渡戸稲造記念センター) ―> 武蔵境駅(武蔵野赤十字病院)】の『車内から外の風景を見ながらの旅』であった。
7月25日は、病理組織診断業務を担当する。 病理組織診断業務は、『顕微鏡を見て病気を診断する = 森を診て木の皮まで診る』実践である。 誤診は許されない厳粛な場である。【『病理学』 = 『形態』 & 『起源』 & 『進展』を追求する学問分野である。 まさに、病理組織診断は、『風貌を診て、心まで読む = 人生の根幹を追求する業務』でもある。 顕微鏡観察は、『がん細胞の病理』と『人間社会の病理』の類似性 = 生物学と人間社会の懸け橋』で 2001年の『がん哲学』の提唱の原点である。 病理学者が『がん哲学外来』を創設出来たのは ここにあろう!】
【森を診て 木の皮まで診る 俯瞰性】が【病理医の心得】(添付)である。 そして、 2008年 順天堂大学病院で【『病気』であっても『病人』ではない 社会の構築を目指して『がん哲学外来』が開設】された。 『人知を超えた不思議な時の流れ』を実感する日々である。
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