第440回 『走るべき行程』〜『愛の生みたる不屈の気性』〜
- 樋野 興夫先生
- 8月15日
- 読了時間: 2分
2025年8月15日は、80回目の終戦の日である。 筆者の母の兄達は、太平洋戦争で戦死し、末っ子の母が我が家を継いだ。 そして、祖父から『家を興(おこ)す = 樋野興夫 = ひのおきお = Origin of Fire』と命名されたと、膝に抱かれて聞かされた幼年時代の想い出が鮮明に脳裏に蘇る。 『興』は『国を興す 産業を興す 振興 興起 興隆 再興 復興』。 筆者は幼年時代から 【筆者の誕生の年の母の元旦の夢が『富士山』であり、筆者は、幼児の時から『富士山子』と母に励まされたものである。】これが、筆者にとって『愛情の原点』である!
母は、島根県出雲市大社町鵜峠の自宅に於いて、安らかに 96歳(1923〜2019)の天寿を全うした。 鵜峠は、無医村で小学校も中学校も廃校になった。 現在では人口34名、60%の空き家の鵜峠の海辺に行き、日本海を眺めながら、『何故に、この母から この世に、生まれたのか ?』 & 『何の為に、この地で、生まれたのか?』を 深く静思したものである。 母に背負われて、暗闇の長いトンネルを通って隣の村の診療所に行った体験が脳裏に焼き付いている。
8月16日は、『21世紀のエステル会』を担当されている太田和歌子氏が、企画されている『白鷺メディカルカフェ開設10周年記念特別講演会』(添付)に赴むく。 2015年7月18日『がん哲学外来 白鷺メディカルカフェ』を開設された今は亡き中井理佐子氏(2016年8月18日逝去)の『地域に仕える働きとして故人の遺志』を、お姉様である太田和歌子氏が受け継がれている。 【21世紀のエステル会 顧問】を務める筆者は、太田和歌子氏から『白鷺メディカルカフェ10周年記念誌』の原稿も依頼された。
筆者は、2017年8月13日に『白鷺メディカルカフェ発足2周年・故人追悼記念特別講演会』に招かれたのが、今回、鮮明に蘇ってきた。『中井理佐子 & 太田和歌子 姉妹』は【『行動への意識の根源と原動力』を持ち、『走るべき行程』、『見据える勇気』、『責務を希望の後に廻さない』、『愛の生みたる不屈の気性』を持つ『人物』】である。 まさに 太田和歌子氏の『地域に仕える働きとして故人の遺志を受け継ぐ実践』である。 すべての始まりは『人材』である。

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