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第456回 『歴史を見つめ 一筋の光となる』〜 清々しい胆力 〜

 2025年11月3日(文化の日)【第22回南原繁(1889-1974)シンポジウム『敗戦後80年、戦後日本の歴史を見つめ直す』】(日本教育会館に於いて)が開催される(添付)。 筆者は、2004年にスタートした南原繁研究会【初代代表鴨下重彦先生(1934年-2011年、東京大学名誉教授、国立国際医療センター名誉総長)、第2代代表加藤節先生(成蹊大学名誉教授)】の3代目の代表を2019年『南原繁生誕130周年』に仰せつかった。 南原繁研究会代表として【開会あいさつ】の機会が与えられた。

 

【1945年に敗戦した日本は、今年『敗戦後80年』という節目の年を迎えました。 第一部『基調講演』では、戦後日本の歴史を問い直す研究を精力的に続けてこられた歴史家であり、日本宗教史・戦後思想史・占領期文化史がご専門の磯前順一氏(国際日本文化研究センター教授)をお招きし、敗戦直後という時期において南原繁(1889-1974)らが、GHQや日本の宗教政策の策定にどのような形で関わっていたのか、多面的かつ実証的観点からお話頂きます。 第二部『パネル・ディスカッション』では、南原繁研究会の会員である三名のパネリスト 山口周三氏『南原繁と終戦工作、及び戦後教育改革』/ 村松晋氏『<1968年>と無教会』/ 塩川礼佳氏『南原繁における宗教の問題』に、『戦後日本の歴史を問い直す』観点から、論じて頂きます。】【閉会あいさつ】は、加藤節先生がなされる。

 

筆者は、南原繁が東大総長時代(1945-1951)の法学部と医学部の学生であった二人の恩師から、南原繁の風貌、人となりを伺ったものである。【南原繁は『高度な専門知識と幅広い教養』を兼ね備え『視野狭窄にならず、複眼の思考を持ち、教養を深め、時代を読む
具眼の士』&『教養ある人間とは、自分のあらゆる行動に普遍性の烙印を押すことであり、自己の特殊性を放棄して普遍的な原則に従って行為する人間のことである』&『人間の直接的な衝動や熱情によって行動する代りに、つねに理論的な態度をとるように訓練されることである。』(南原繁著作集第三巻)&『時代を動かすリーダーの清々しい胆力』としての『人間の知恵と洞察とともに、自由にして勇気ある行動』(南原繁著の『新渡戸稲造(1862-1933)先生』より)】が、『現代社会での 一筋の光となる 言葉の処方箋である』と痛感する日々である。『南原繁研究会の意義と役割』は、ここにあろう!

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