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第95回 外面より 内面を重視 〜「愛を以てこれを貫く」〜

執筆者の写真: 樋野 興夫先生樋野 興夫先生

 コロナショックの日々である。 「コロナ疲れ」、「コロナ適応障害」という言葉も 広まっているようである。 そんな中、『21世紀のエステル会』代表の金田佐久子 先生から、「いずみのツイッター」(https://twitter.com/kawaizumicafe ) が送られきた。 大いに感動した。 また、『21世紀の新島・内村 カタルパ』 ニュースレター Vol. 3 (代表:片山和久先生、編集長:高山千春氏)が送られてきた。 新島襄 (1843-1890)といえば、「新島襄生誕170周年記念シンポジウム」(2013年)が、鮮明に想い出された(添付)。「ハンサム・ウーマン」「a person who does handsome」『新島襄が、妻:八重(2013年 NHK大河ドラマの 主人公)について英文手紙 (1875年) で記述)』が、蘇ってきた。外面より 内面を重視した 新島襄の「愛を以てこれを貫く」である。『いじめ』問題が 指摘される昨今にこそ、大いに学びと なるのでは なかろうか!

『新島襄』を輩出した群馬は、上毛カルタでも知られる。『上毛カルタ』の、『「こ」=心の燈台 内村鑑三』、「「へ」=平和の使徒 新島襄」』は、若き日から、暗記し 親しんだものである。 内村鑑三 (1861-1930)の『デンマルク国の話』の「外に失いしところのものを 内において 取り返すを得べし」の言葉が甦った。 内村鑑三は、札幌農学校で新渡戸稲造(1862-1933)と同級生であり、学んだ水産学を 生かすべく 国に奉職したのち、アメリカに留学し、帰国後、いくつかの学校で 教鞭をとるが、いわゆる「不敬事件」が社会問題化し、一方、自身も病を得、教壇から去ることになる。 しかし 不遇をかこつ 何年かの間に 数多くの著作、論説を発表し、これらは教育や文学、芸術などの 幅広い分野に 影響を及ぼした。 ちなみに この時期に書かれた『Representative Men of Japan』(『代表的日本人』)は、新渡戸稲造の『武士道』とならぶ、世界のベストセラーになった。 こののち、『萬朝報』に招かれ 英文欄主筆となるなど ジャーナリストとして活躍し、 足尾鉱毒事件にかかわりを持ち、日露戦争に際しては非戦論を貫き、内村鑑三は 常に平和な社会を求める 言論を展開している。 さらに聖書研究を 目的とする月刊雑誌「聖書之研究」(1900年)を創刊、多くの人々に 影響を与えたことは よく知られている通りである。 まさに、「試練に 耐える人は 幸いです。」(ヤコブ1章12節)である。






 
 
 

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